松原市の島田歯科診療所です。

〒580-0042 大阪府松原市松ヶ丘1-336

虫歯の治療

虫歯治療はできるだけ、痛くない・抜かない・削らないことを目指して治療しています。虫歯の進行度合いで治療内容が変わります。

虫歯の原因は?

歯垢(プラーク)に存在するミュータンス菌は、主に糖分やタンパク質を分解します。このプロセスが虫歯の発生原因となります。ミュータンス菌によって生成される酸は、歯のエナメル質やカルシウム、リンなどの成分を侵食し、それが虫歯の形成を引き起こします。歯磨きを怠ったり、糖分を多く摂取しているにも関わらず虫歯が発生しない人は、元々保有している細菌の量が少ないか、または「だ液」によって溶け出した成分が元に戻される働きが強い方です。

虫歯は以下の要素が原因と言われております

1. 歯質
歯質は一人ひとり異なり、虫歯になりやすいかどうかを左右します。歯質を強化するためには、歯の再石灰化を促進するフッ化物を利用したり、だ液の分泌を促進するためによく噛んだりすることが効果的です。
2. 細菌
キシリトールやフッ化物には、虫歯の原因となる細菌の活動を抑える働きがあります。これらを活用し、歯科医院のメインテナンスで歯垢(プラーク)を除去していきます。
3. 糖分
糖分の多い間食が増えると、口の中が酸性になり、虫歯になりやすい状態になります。間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスのとれた食生活を送ることを心がけてください。

虫歯の進行度合い

虫歯の進行は「C(カリエス)」で5段階で分けられます。

C0 歯に穴が開く前の初期の虫歯

ほとんど気付かない状態です。
穴が開いたり、黒くなってはいませんが、歯の表面が溶け始め、虫歯が始まっている状態。

【対策】

フッ素とキシリトールを利用し、歯を再石灰化させることで治る場合があります。
定期的に受診してこの状態での治療を行いましょう。

C1 歯のエナメル質だけに穴があく虫歯

エナメル質が脱灰し、歯に浅い穴が開いた状態。
痛みはありませんが、自然修復は望めず、放置すると進行するので定期的に受診し進行していないかチェックしてもらいましょう。

【対策】

虫歯部分を取り除き、薬品など塗布し進行を抑えたり詰め物を詰めて治療します。

C2 エナメル質の下の象牙質まで進行している虫歯

冷たいもの、酸っぱいもの、甘いお菓子などがしみたり、痛みを自覚し始めます。
ポツンと黒くなっているので見た目で虫歯がわかります。

【対策】

虫歯部分を取り除き、詰め物を詰めて治療します。

C3 歯髄まで進行した虫歯

虫歯が象牙質を超えて進行し、神経が炎症を起こしているため、何もしていなくてもひどく痛みます。また、歯に大きな穴が開いているので、虫歯であることがひと目でわかります。

【対策】

神経を取り除く「根管治療」を行い、被せ物(クラウン)を被せて機能回復をさせます。

C4 エナメル質・歯髄は崩壊し根っこだけが残った状態

虫歯により、ほとんど歯がなくなっているだけでなく、歯の根まで侵食されている末期の虫歯です。歯髄が壊死するため痛みは軽減しますが、放置しておくと、さらに悪化し、虫歯菌が血管を通り、体内に侵入して心臓病や腎臓病など重大な病気を引き起こす恐れがあります。

【対策】

ひどい場合は抜歯をしてインプラントやブリッジ・入れ歯などの治療が必要です。

虫歯を放っておくと?

①激しい痛み

麻酔が効きにくい場合も出てくるので、早めの治療が必要です。

②顎の骨に膿がたまる

歯の神経まで達した虫歯を放置すると、神経が入っていた部屋(根管)まで感染を起こし、膿が根の先にたまり顎の骨の中まで広がります。 顎の骨まで膿がたまると、取り除くために歯茎を切開する外科手術が必要となる場合があります。

③炎症や病気を引き起こす可能性がある

特に上の奥歯の虫歯を長い間放置すると、お鼻の横にある副鼻腔に歯の根っこにたまった膿が、染み出すことがあります。 副鼻腔炎、いわゆる蓄のう症になる可能性があります。 または、虫歯菌が顎に広がると、骨髄に細菌が感染する骨髄炎を引き起こす可能性もあります。

④歯を抜かなければならない場合がある

上記のC4に至っている場合は抜歯にいたる場合が多いです。