松原市の島田歯科診療所です。

〒580-0042 大阪府松原市松ヶ丘1-336

こんなお悩みはありませんか?

被せ物をしている歯に痛みがある
虫歯が進行してしまったが、インプラントや入れ歯にはしたくない
「抜くしかない」と言われたが、抜歯はしたくない
他院で虫歯治療を受けたが、その歯が痛みだした
根管治療が受けられる歯科医院を探している

根管治療とは

歯の根管治療は、歯の根(根管)内に侵入した細菌を取り除き、根管内を十分に殺菌・洗浄した後、再び細菌感染を防ぐために防腐剤で根管を封鎖する治療の一環です。根管は個々の歯によって形態や本数が異なり、分岐したり複雑な形状をしているため、根管治療は歯科治療のなかでも特に精密な技術が求められる治療です。治療には時間と工程が多くかかり、何度かに分けて行うことがありますが、これによって抜歯を避け、歯を残すことが可能です。

根管治療が必要なケースとは?

こんな症状はありませんか?

通常の虫歯治療では、う蝕部分を削り、金属やレジンなどの詰め物・被せ物を施して終了となります。しかし、う蝕が歯の神経(歯髄)に到達したり、歯の根が病気にかかった場合は、神経が細菌に感染しているため、根管治療によって汚染された神経を摘出する必要があります。歯髄は神経や血管を通じて歯に栄養を供給し、歯髄を喪失すると歯の弱体化や寿命の短縮のリスクが高まります。これが虫歯の早期発見・早期治療の重要性の一因です。

一部のケースでは、難治性とされる根管治療だけでは解決できないこともあります。具体的には、石灰化によって根管が閉塞されている場合や、根管に破折船があるか穴が開いている場合が挙げられます。肉眼での治療が難しいと判断された場合は、歯根端切除術といった手術や、抜歯を選択することもあります。

治療の流れ

①歯の神経の除去

根管治療はまず「抜髄(ばつずい)」と呼ばれる、歯の神経を取り除く処置から始めます。 部分麻酔をし、歯を削る機械を使って虫歯を除去しつつ、神経の上に被さっている硬い歯質を削ります。 歯質が削れて歯の神経が見えたら、次に「ファイル」と呼ばれる針のような特殊な器具を使って神経を取り除きます。神経が取り除かれた歯は空洞になっているので、そこに薬を入れて仮の蓋をし、時間を置いて根管を消毒する流れになります。麻酔をしているため、ここまでの治療で痛みを感じることはあまりありません。 ただし、虫歯がひどく進行して「歯髄炎(しずいえん)」を起こしている場合など、症例によっては麻酔が効きにくく強い痛みを伴う場合があります。

②根管を拡大

続いて、神経を取り除いて空洞になった根管を拡大していきます。根管を拡大する理由は、後に根管に薬を詰めるためです。 根管は1本の歯に対して複数本あり、前歯では1〜2本、奥歯では3〜4本に分岐しています。分岐した根管をそれぞれ拡大していく必要があるのですが、根管は狭く暗いため根管拡大には高度な技術を求められます。 治療中に出血がなかなか止まらなかったり、噛むと痛みが出たりする場合もあるため、根管拡大には数日かかることもあります。根管拡大だけで2〜3回通うケースもあります。

③根管の充填

根管の拡大が終わったら、次に根管の充填(じゅうてん)を施して根管治療は終了です。 根管の充填を行う理由は根管に菌が発生するのを防ぐためです。広げた根管の穴の大きさを測り、根管にぴったり合う根充材を詰めていきます。 このとき根充材でぴったり蓋をしないと隙間に細菌が発生してしまうため、減菌体制の中で慎重な治療が必要となります。

精密根管治療を行うために

マイクロスコープ
マイクロスコープは主に歯の神経を処置する根管治療に活用するもので、虫歯を削ったり、歯の形を整えたりする際にも使用されています。 肉眼より拡大した術野で、細かい部分まで直接見ることができるので、CTなどでは判断がつかないひびを確認するほか、肉眼では見えない神経の管を探すときに非常に力を発揮します。また処置においても繊細な治療を可能にします。もちろん肉眼でも根管治療は可能ですが、細い神経を見逃してしまうと治療が終わった後も痛みが残ってしまうため、的確な診断、手技のためには必要不可欠な機器です。
歯科用CT
根管治療をする際、まずは根管(根っこ)の構造を把握する必要があります。 一般的にはレントゲンで根の構造を把握するのですが、ケースによってはCT(三次元立体画像)を利用します。 レントゲンでは「平面(二次元)」としてしか捉えることができないため、正確な根の構造を把握することが困難なことがあります。しかし、CTを利用すれば、歯の内部を立体的(三次元)に撮影可能となり、根の構造を正確に把握することができます。 レントゲンでも根尖病巣の有無は判断可能(ぼんやり黒く映ります)ですが、CTを利用することでレントゲンでは見えない部分も可視化することができますので、より一層精密な診査・診断、そして治療が可能になります。